マイクロ資料

昨年4月からスタートしたこのブログでは、さまざまなテーマで図書・楽譜・視聴覚資料をお勧めしてきました。年度末の今回はマイクロ資料の概要を紹介します。
 当図書館ではマイクロフィルムを約570点・マイクロフィッシュを約500点所蔵しています。

近年マイクロ資料の劣化が問題になっていますが、現在のところ、当図書館ではその兆候は見当たりません。所蔵するすべてのマイクロフィルムはTACフィルムではなく、保存性にすぐれたポリエチレンテレフタレートベースのPETフィルムであることが判明しました。マイクロフィッシュはPETフィルムの確証がありませんが、今のところビネガーシンドロームと言われる酢酸臭やワカメのようにゆがむような現象は認められません。それというのも、日々、保存ロッカー内の温度・湿度を管理し、開館前の毎朝、庫内の空気の入れ替えをしています。また、マイクロ資料を素手で触らず、必ず綿手袋を着用するなどの細心の注意をはらっています。
これらの資料は専用のスキャナーを通じてパソコンで見ることができます。アイコンで操作ができますので初めての方でも操作が簡単です。プリンターとも接続していますので著作権の範囲内で複写も可能です。一連の操作方法は館員がていねいにアドバイスしますのでお気軽にご利用ください。

 なお、スキャナーは一台しかありませんので、閲覧していただくためには事前の予約が必要です。
最後に、どのようなマイクロ資料があるのか検索してみましょう。
簡易検索画面で館(場所):図書館、資料:視聴覚(見る)にチェックを入れて、検索語に「マイクロ」と入力してください。すると、『Die Bach-Sammlung』、『The Dolmetsch library of early music』、『The Oxford Music School collection at the Bodleian Library』などのタイトルがヒットします。貴重な資料です。研究者の方々、学生の皆様も是非ご活用ください。

miku