東日本大震災・原発災害 1年
■請求記号 369.31/5/
大津波襲来・東日本大震災 ふるさと石巻の記憶
声も出ませんでした。
42cm×29cm のこの本を開くと上下に2枚の写真。上のページには2011年3月11日以前の石巻、下のページには3月11日以降の同じ場所の写真が並べられています。
自然の猛威の前には時代を経てつくり上げられてきた町並みも田畑も港も、そして人々の生活もが一瞬にして姿を変えてしまうことが一目で分かります。
東日本大震災から1年が経ちましたが、自然の恐ろしさを忘れないためにも、またその中で生活の建て直しに取り組んでいる人々がいることを忘れないためにもご一読ください。(文字での説明はありません)
また、この1年間に多くの東日本大震災関連資料が出版されました。その中から2点ご紹介します。
■請求記号 IS−2/1312/ 大震災のなかで 私たちは何をすべきか
内橋克人編
経済評論家、作家、医師、看護士、僧侶、放送関係者、大学で社会福祉や女性学の教鞭をとる人など33人がそれぞれの体験をもとに執筆。「私たちは何をすべきか」という問いに執筆者たちが真摯に向き合っている態度に頭が下がります。知らないこと、知らされていないことがあまりにも多いことに驚きました。
『被災地を歩いた地元新聞の記者に「被災した住民がおそれていることは何だと思うか」をたずねたことがある。彼は即答した。「忘れ去られることです。」』(同書147ページ)
■請求記号 IS−2/1343/ 震災と情報 あのとき何が伝わったか
徳田雄洋著
届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア・・・。震災発生後、私たちは二種類の情報空白に遭遇した。(同書より)
著者は「情報空白」に着目し、震災後、おおよそ1時間、24時間、1週間、1ヶ月、6ヶ月の流れの中で情報空白状況を検証している。将来、地震や津波や大事故により情報空白が生じた場合に、どのようにしてそれを乗り切ればよいか、考えてみる手立てになるのではないでしょうか。
今月発行された雑誌にも特集記事が掲載されています。
■「ニューズ・ウィーク日本版」2012年3月14日号
3.11大震災、1年後の現実
最新号ではありませんのでカウンターまで請求してください。