冬到来
日の暮れるのが早くなりました。
凛とした空気の張り詰めた長い夜には、
暖かな部屋でゆったりと静かな曲を鑑賞してはいかがですか。
意外と聴きやすい近現代曲をご紹介いたします。
Arvo,Part ペルト・アルヴォ:1935年エストニア生まれ
ペルトは鈴の音を意味するティンティナブリ様式を用いた和声
(非装飾音符、三和音、常に一定のテンポで単純なリズム)が特徴的な作曲家です。
≪視聴覚≫ 請求記号CD101-9
Fratres フラトレス
音楽なのに沈黙を、現代の曲なのに古典曲のような懐の深さを、
小編成なのに重厚な響きを奏でています。
・弦楽とパーカッションのための
・8つのチェロのための
・チェロとピアノのための
さまざまな編成で演奏されており、聴きくらべもできます。
≪楽譜≫ 請求記号M16/P-15/3
Fratres フラトレス
楽譜を見ながらCDを聴いてみるのはいかがでしょうか。
楽譜には7/4拍子、9/4拍子、11/4拍子など、耳から入る静謐な響きとはまったく異なる拍子記号が並びます。この情報ギャップがまた新鮮です。
≪視聴覚≫ 請求記号CD100-31
Barber, Samuel サミュエル・バーバー:1910年アメリカ生まれ
Agnus Dei アニュス・デイ
有名な弦楽のためのアダージョにラテン語の典礼文の歌詞をつけたもので、
こちらも落ち着いた響きの曲です。
怖がらずに現代曲鑑賞もチャレンジしてみると、
思いがけなく素敵な音楽に出会えるかもしれません。
T.M.