図書館員のおすすめ図書・視聴覚資料/音楽の秋を楽しむ

暑かった夏が過ぎたと思うと今度は急に寒くなってきましたが、自然に目を向けると紅葉が見ごろを迎え、今が秋であることを実感させられます。この季節は「芸術の秋」と言われることも多く様々な楽しみ方があると思います。
そこで今回は、音楽を少し違った視点から楽しめる本を二冊紹介させていただきたいと思います。






■《図書》音楽のトリヴィア/ポール・サリヴァン著 - ストレンジ・デイズ
  請求記号760.4/724/



トリビアが「明日使えるムダ知識」と称されてブレイクしたのは記憶に新しいところですが、本書はその音楽版と言えます。
内容を少しだけ紹介いたしますと・・・
「世界で最も売れている楽器は?」
「レコード上の最も長い声は?」
「奇妙な名前を付けられたスターの子どもたちとは?」
この詳細が気になった方は本書を実際に手に取って確認されることをおすすめします。
勉強や調べ物の合間に読んでみてはいかがでしょうか?







■《図書》音検 : 過去問題集/音楽文化創造「音検」開発委員会編著
  請求記号761.2/189/5


実技試験から卒業試験、度重なる試験を乗り越えることは音大生の試練といえるかもしれません。実技のみならず、楽典や音楽理論のテストが大変という声もよくきこえてきます。
本書も実際に合格すると認定される技能試験のテキストではありますが、楽しみながら自らの音楽の知識を確かめられるという点が他の試験とは大きく異なります。
この音楽検定の最大の特徴はリスニングテストが含まれていることです。
実際に音源を聴いて、「これはどの楽器の音色でしょう?」「どこの地方の音楽でしょう?という問題が出題されています。
ソルフェージュ能力、楽典の知識、音楽史の知識などを総合的に試せる「音検」で、力試しされるのも良いと思いますし、教材用としても利用できる点でもおすすめできます。




そして、最後にこの一冊をご紹介します。





■《図書》クリスマス音楽ガイド: クリスマス・シーズンに歌いたい音楽50選/川端純四郎, 関谷直人編著 - キリスト新聞社
請求記号765.6/28/


短い秋が終わるとすぐに近づいてくるのはクリスマスですね。
音楽に深く携わる皆さんにとっては、コンサートに引っ張りだこというように、お忙しいシーズンかと思います。
そんなシーズンにうってつけの一冊をご紹介します。
クリスマス・コンサートに携わる際に、曲選びに頭を悩ませた経験のある方は少なくないでしょう。その悩みを解決する大きなヒントを与えてくれるのがこの本です。
本書では声楽曲を中心に、スタンダードナンバーから、マイナーな作品まで幅広く紹介されています。
また、譜例が提示されているうえにCDもついているので、どのような曲なのかが分かりやすくなっています。

この本から隠れた名曲を発掘して、クリスマスコンサートに一曲加えてみてはいかがでしょうか?



                                                                   I.A.