追悼

 ゴールデンウィークの終わり頃、視聴覚資料の閲覧担当を長年されていたK.K.さんが約半年の闘病生活の末、お亡くなりになりました。教職員・学生を問わず、どなたにもていねいに対応されていた姿が思い出されます。今でも、閲覧窓口に立って「おはようございます」とにこやかな声が聞こえてくるような錯覚に陥ってしまいます。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

 
 さて、現在、映画『阪急電車』が上映されていますが、大阪音楽大学が阪急沿線にあるということもあって、すでに鑑賞された方も多いのではないでしょうか。この映画の主題歌「ホーム」を作詞・作曲して歌っているのが、本学卒業生のaikoです。彼女のCDは図書館にすでに何枚か所蔵しています。「ホーム」のCDはシングルですので休み時間を利用してでも聴くことが可能です。

■『恋のスーパーボール ; ホーム / aiko』 請求記号: CD275-41
 
 原作と映画の中で「人生の機微を味わっていたところなの」というセリフがあります。日本語のもつ奥ゆかしく美しい表現だと思いました。[機微とは表面だけで知ることのできない、微妙なおもむきや事情・・・大辞泉より]
 美しい日本語と言えば敬語もそのひとつです。
 時折、「〜っス」「〜っスね」という言葉を耳にしますが、少なくとも職場で使う言葉ではありません。「〜です」「〜ます」と言い換えるだけで会話が美しく流れます。

■『私たちと敬語』国立国語研究所編 請求記号: 815.8/1/
■『敬語力の基本』梶原しげる著 請求記号: 815.8/2/
■『敬語』南不二男著 請求記号: IS-1/365/

 特に『敬語力の基本』はどのページからでも読めますので、普段使っている言葉使いが正しいかどうか不安になったらこの本で確認してみるのもいいと思います。
 
また、常識を知っておくのも大事なことでしょう。もちろん、習慣や慣習によって異なることは多々あります。ここでは「いまどきの」「知らないと恥をかく」「知っておきたいクラシック」をご紹介します。


 
■『常識として知っておきたいクラシック音楽50』中川右介著 請求記号: 760.8/71/
■『知らないと恥をかく常識な日本語700問』柴田謙介と日本語倶楽部著 請求記号: 810.4/14/
■『いまどきの「常識」香山リカ著 請求記号: IS-2/969/
 自分自身のグレードアップのためにも、よりよい社会生活を送るためにも美しい日本語を使っていきたいと思います。

 
 読書好きだったK.K.さんも「そうですね」とにっこり微笑んでくださっているような気がします。