梅雨にゆったりと…

皆さん、こんにちは。

関西では梅雨入りをし、これから本格的にジメジメした季節になりますね。

そんな時期を乗り切れるよう、爽やかな本を3点お届けしたいと思います。


■『トライやる・ウィーク: ひょうご発・中学生の地域体験活動』網麻子著
 請求記号:375.14/1/



5/16〜5/20の5日間、トライやる・ウィークの一環として中学生の職場体験が本学でも実施されました。

皆さんの中にも、学内で中学生を見かけた方がいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなトライやる・ウィークの成り立ち、今後の課題を述べたのが今回紹介する本です。

この本を読もうと思ったのは、中学生が来る前に下準備をしておきたいと思ったからと、

もう1つ、私が中学生の時はこんな活動なかったけど、何かきっかけがあったんだろうか、あるとしたら、

どんなきっかけか知りたいと思ったからでした。

そのきっかけは、学生の皆さんは小さい頃で覚えていないかもしれませんが、97年に神戸で中学3年生の男子生徒

が、小学生の男の子を殺害し、その首を学校の正門に置くという衝撃的な事件が起きました。

神戸市は阪神大震災で人々の絆の深さを実感していたところに、このような痛ましい事件が起きてしまった事を嘆

き、中学生に地域の人とつながりを持ってもらい、地域ぐるみで子どもを育てていこうという思いから、トライや

る・ウィークを実施したのです。

こう紹介していくと難しい本に思えますが、たくさんの大人達が、これからを担う生徒に何かしたいという温かい気

持ちが詰まっています。

読んだ後、きっと爽快感があるはずです。


さて、次に紹介する本は前段で少し触れました阪神大震災に関連する本です。


■『神戸からの伝言:瓦礫に響いたバッハ 』河内厚郎
 請求記号:916/15/



2011年3月11日は、それぞれに忘れられない一日となりました。

1995年1月17日も、忘れられない一日でした。

この本は、そんな阪神大震災の著名人の記録です。

東日本大震災の発生から、まもなく3ヶ月が経ちます。

阪神大震災の当時、人々はあの震災をどうやって乗り越えたか知りたくて、手にとってみました。

その中で印象に残った一文を取り上げます。

[震災から3ヵ月が過ぎました。夢中だったけれど、長い長い時間でした。たぶん、何年分にも相当することに

遭遇し、対処し、受けとめてきました。男も女も、若い人も年のいった人も、沢山の人が涙を隠さず、悔しさに、

悲しさに泣きました。自分に正直になれる。人の気持ちを感じることができる。それは、人が失いつつあった

大切なものです。

未曾有の大災害に直面しながらも、強く生きていこうとする姿に人の強さを感じました。

今のこの苦難も、きっとみんなで力を合わせて乗り越えていけるという、元気をもらえる一冊です。


さて、ラスト一点です。


■『「わたし」を好きになるために 』落合恵子
 請求記号:914.6/43/



皆さんは今の自分が好きですか??

こう聞かれて「はい。」と言える人は少ないのではないでしょうか。

何を隠そう、私もその1人です。

そんな私なので迷わずタイトルに引かれ、手に取った一冊です。

こういう本との出合いが、図書館の醍醐味なのでしょうね。

タイトルも印象的ですが、中身も素敵な言葉で溢れています。

一番好きな文章は、[自分に生まれてよかった。]というこの一文です。

正確には、自分に生まれてよかったと言える自分をこれからも作っていきたいという文章ですが、

この一言に強烈な印象を受けました。

私もこれから先、そんな風に言える自分になりたいと思います。

この本は、昨日より今日、今日より明日、毎日少しずつ自分を好きになりたいなと思えます。

そして、読み終えた後、きっと読む前のあなたより自分を好きになれる一冊です。



今回の紹介はこれで終わりです。

お付き合いくださり、ありがとうございました。

次回はどんな資料が紹介されるのでしょうか??

どうぞお楽しみに!!

                                         N.H